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パチンコはなぜ公営ギャンブルじゃない?三店方式や法律的に摘発されない理由について【撤廃できない理由】

日本では賭博法でギャンブルが禁止されているものの、競馬や競輪は公営競技・公営ギャンブルとして許可されています。

では、公営競技に当たらないパチンコは?実はパチンコは公営ギャンブルには当たらないんです。それなのにお金を賭けて、換金できる仕組みは謎ですよね。

今回はパチンコがなぜ公営ギャンブルではないのか、法律的にどんなポジションなのかを解説しましょう。

パチンコの歴史

パチンコの起源は諸説ありますが、大正時代に欧米から流入したゲーム機を、露天商が縁日で扱うようになったことが始まりと言われています。

戦後、昭和20年代には単発式から、現在のような自動で玉が発射される連発式に。パチンコブームの到来によって一気に人気が加速します。

そして昭和40年代には現在のパチスロの原型も登場し、50年代にはフィーバー機の誕生から巨大産業へ成長。近年は1円パチンコという、低価格で遊べる形へと変化していきました。

公営ギャンブルの種類

ご存知のように、日本ではお金を賭けての賭博行為は、賭博法で禁止されています。

その中で特別法として認められているのが「公営ギャンブル」です。都道府県・市町村が主催しており、「当たり券を直接お金に換金する」ことが認められています。

日本政府が認めたギャンブルといえば、競馬・競輪・競艇・オートレス・宝くじの5つです。

なぜパチンコは公営ギャンブルじゃないの?

パチンコは出玉をお金に換金しているので、ギャンブルだと思いますよね。

しかし、法律上はパチンコ・パチスロは公営ギャンブルに当たりません。賭博法の取り締まり対象にはならないのです。

パチンコ店が警察から法律・賭博罪で摘発されない理由

公営ギャンブルでは「当たり券を直接お金に換金する」ことを許可されています。

「実際、パチンコで勝つとお金に換金できてるからギャンブルなんじゃないの?」という疑問はもちろんです。

しかしパチンコは公営ギャンブルではなく、風俗業。直接お金に換金しない仕組み=三店方式によって、法律上の規制を回避しているのです。

パチンコ店の三店方式の仕組み

三店方式とは、パチンコ店が合法であるための営業形態。

パチンコ店・景品交換所(換金所)・景品問屋(卸業者)、という3つのお店によって成り立っており、この3店舗は別々に運営されています。

①パチンコの玉を『特殊景品』に交換

パチンコ店では、家電やお菓子などの一般景品にも交換できますが、換金を目的とする場合は出玉・メダルを『特殊景品』に交換しています。

『特殊景品』とは、一般的に流通していない商品で、専用のプラスチックケースに純金のチップが入ったもの。

直接当たり券を現金に換えていないので、公営ギャンブルに当たらず、法律上抵触しません。

②特殊景品を換金所で『現金』に交換

景品交換所(換金所)はパチンコ店の外。別の場所にあります。

『特殊景品』は景品交換所(換金所)で『現金』に交換します。

③特殊景品を『パチンコ店』が買いとる

景品問屋(卸業者)は景品交換所(換金所)から景品を買い取り、パチンコ店に卸します。

この三店方式によって、法の目をかいくぐって、直接当たり券を現金に交換しない=公営ギャンブルに当たらないという理屈になっています。

韓国がパチンコを完全撤廃できたのになぜ日本はできないのか

パチンコは海外では立派な「賭博」として規制されており、韓国では2006年に政治家スキャンダルをきっかけに完全撤廃されました。

韓国ではあっという間に全廃されたパチンコが、日本では根強く残っている理由は、日本の構造によるものです。

①政治家・警察との密接な癒着

パチンコ業界は政治家がアドバイザーとなって資金源となっていたり、警察官の天下り先の受け皿としても大きなパイプが出来上がっています。

過去には警視総監クラスが天下りでパチンコメーカー顧問に就任したという話も話題となりました。

長い歴史の中で生まれた密接な癒着は、今も継続しています。

②パチンコ業界自体が大手メディアのスポンサーになっている

テレビではパチンコのCMも多く放送されています。AKB系の人気アイドルを広告塔に、幅広い世代に知名度・親しみやすさをアピールするメーカーもあります。

パチンコ業界自体が強力なスポンサーとなってメディアに登場するため、女性や主婦にとってもハードルが下がっているのです。

③職を失う人・企業が多すぎる

公益財団法人日本生産性本部「レジャー白書」によると、売上は落ちてきてはいるものの、その市場規模は約20兆円。

その20兆円市場を多くの企業・社員が支えています。

パチンコを全廃した場合、多くの人が職を失い、経済的にも大打撃に繋がってしまうのです。

④アニメ業界とのタイアップがなくなる

日本を代表する文化であるアニメや漫画などのコンテンツ産業は、パチンコ業界とのタイアップによって営業利益を得ています。

アクエリオンやエヴァンゲリオンなど、人気アニメとのタイアップ機によって、新しいファンが取り込まれることも。

「一万年と二千年前から愛してる♪」というフレーズで人気の、創聖のアクエリオンの主題歌は、パチンコ「フィーバー創聖のアクエリオン」のCMによって注目され、ブレイクを起こしました。

日本がパチンコから撤退したい理由

政財界・警察とも密接なつながりを持ち、メディアやコンテンツ産業の一部を支えるパチンコ業界。

多くの社員が在籍し、経済にも重要な存在ですが、一方様々な社会問題としても取り上げられています。

①ギャンブル・パチンコ依存症

法律上は公営ギャンブルに当たらなくても、お金を賭けているのであれば立派なギャンブル。

ユーザーを楽しめませる様々な仕掛け自体が、ギャンブル・パチンコ依存症へと繋がっている点も否定できません。

しかし、のめり込んでしまうほどの、パチンコ開発メーカーの技術力・コンテンツ企画力が日本に存在することの証明でもありますね。

②地域・社会へ与える損失が大きい

パチンコにのめり込んだ大人が、乳幼児をパチンコ店の駐車場の車内に放置し、熱中症で死亡という痛ましい事故。この手のニュースは毎年のように報道されています。

また、パチンコ店の騒音や長時間の自転車放置、景観の悪化など、地域社会への悪影響も問題になっています。

このエコが叫ばれる循環型社会の中、パチンコ店内ではたくさんのパチンコが動いているため、電力の消費もかなりのもの。クリーンエネルギー・節電からは真逆のスタンスを行っています。

③朝鮮への資金源になっている

かつては、北朝鮮の財界人がパチンコ業界に在籍しており、北朝鮮に相当な資金が流れていた時代もありました。

現在はそれらの北朝鮮系財界人は、パチンコ業界・業界団体から追放されていると考えられています。

まとめ

立派なギャンブルに見えて、実はギャンブルに当たらないパチンコ。その仕組みをお判りいただけたでしょうか?

パチンコは、依存症や地域・社会問題を内包しながらも、日本の歴史と共に経済とも大きく繋がりを持ち成長してきた一つの文化です。

何にせよ、ギャンブルをするのは人間。パチンコもカジノも、自分の中で一線を引き、自分のお財布の範囲内で遊ぶことが、長く楽しめる秘訣と言えます。