なぜパチンコが法律的にギャンブルではないのか?【依存性の高さの理由】
この記事では、パチンコがなぜ日本の法律でギャンブル(賭博)と位置付けられていないのか?について詳しく解説していきます。
パチンコの依存性についても合わせて紹介しているので、これからパチンコを始められる方は是非参考にしてみてくださいね。
パチンコの歴史~発祥の地はどこ?
パチンコの歴史やルーツには様々な情報があります。中でも一番有力と言われているのが、大正時代にヨーロッパから日本に持ち込まれた、ゲーム機が大阪の縁日や露店に設置され、日本人にプレイされた事がパチンコの原点と言われています。
その後、1930年に名古屋で日本初のパチンコ店が開店し、1936年には高知県でパチンコが流行となり半年間で35店が開店しました。パチンコ店が開店されるにつれて法律が改正され、数多くのパチンコ台を作る会社が設立されました。
ここ数年パチンコ離れが進んでおり、日本国内のパチンコ店の数は激減しています。さらに現在はカジノ建設が開始されることで、さらにパチンコ店の衰退が予想されています。
パチンコができる年齢とは〜何歳から?
法律上パチンコ店には、18歳未満の人と高校生は入店することができません。また、18歳になっていたとしても店側が高校生と判断した場合は、入店を断られる可能性があります。
パチンコがなぜ法律的にギャンブル(賭博)ではないのか
世間ではパチンコは明らかに賭博だろ!という声も多くありますが、ここではなぜパチンコが日本の法律上、ギャンブル(賭博)と認められていないかについて詳しく解説していきます。
①違法性阻却事由
違法性阻却事由とは、簡単に説明すると違法なことであっても合法化できてしまうという内容のもので、パチンコがまさにこの違法性阻却事由にあたります。
一見パチンコはカジノと同じ賭博に当たると誰もが思いがちですが、日本の法律ではこのパチンコを合法と認めるための法律があり、そのおかげでパチンコはカジノのように賭博罪にはあたらず、合法的に運営が認められています。
②遊戯か賭博か
カジノは日本の法律では、あくまでも賭博と認識されている反面、パチンコは遊戯と認識されています。
パチンコは風営法によって遊戯として、一時的な娯楽として賭けることは問題ないと運営が認められているため、合法的に運営され賭博罪には当たらないと法律上で認識されています。
③三店方式
パチンコは台にお金を入れてプレイするのですが、勝って出た玉をパチンコ店では“特殊景品”(プラスチックのプレートや金属が挿入されたスティックのような物など)に換金してお客の手に渡ります。
そして、その特殊景品をパチンコ店の外にある換金所(パチンコ店とは別の業者が運営している)に持っていき、お金に換金するという仕組みになっているのるので、カジノとは違い日本の法律では合法と認められています。
これがパチンコ店・客・換金所の三点方式と呼ばれています。
カジノとパチンコの法律的な違い
日本の法律では、カジノゲームのように卓上ゲームの勝敗を予想してお金を賭けることは、賭博罪にあたり違法となっています。
パチンコもお金を賭けてプレイしているから、賭博罪に当たるのではないか?と思われがちですが、パチンコはいわゆるグレイエリアに位置するギャンブルです。上手いこと日本の法律の穴をすり抜けて、合法的に運営されているので法律上は違法ではないとされています。
例えば上記で紹介した、三店方式も誰もがそんなのあり?と思うと思いますが、法律上ではパチンコ店が換金所を経営していないので、違法ではないとされているのです。
パチンコがなぜギャンブル依存症を沢山生み出してしまうのか
パチンコは、日本のギャンブルの中で最も多くの依存症を生み出しており、数多くの方がパチンコ依存で苦しんでいます。では一体どうしてパチンコは、依存性が高いのでしょうか?
①瞬間で大量のお金を得られる
パチンコは運が良ければ、短い期間で数万円勝つことができます。よくビギナーズラックという言葉を耳にするかと思います。初めてパチンコに行って大勝ちしたことをきっかけに、パチンコにハマってしまうという人がたくさんいます。
パチンコの怖いところが、勝った記憶は明確に覚えているのですが、負けた時の記憶はほとんどないという人がほとんどです。勝った時の記憶や快感だけが残ることで、パチンコに依存してしまう人がたくさん出てくるのです。
②刺激的な光と音、バイブレーション
パチンコ台はとても中毒性の高い音や光が発しており、ゲームのボーナス演出時や、リーチの時にハンドルがブルブル震える(バイブレーション)ことで、さらに中毒性が高い作りになっています。
そんな五感に刺激を与る演出が、快感に感じる人が多く、勝とうが負けようがその音や光を感じるために、パチンコを打つという人もとても多いです。
③玉の発射スピードと動脈が比例している
パチンコ台は1分間に約100玉のパチンコ玉が発射されています。この1分間に100回という数字は、人の緊張時の脈拍数と似ています。
パチンコを打つ人は、この1分間に100回というサイクルに無意識に入り込んでしまい、特に緊張しているわけではなくても、脈拍が1分間に100回打つようになり緊張状態が作られてしまいます。
この緊張感から、判断や自己抑制ができなくなり、どんどんパチンコをプレイしたくなってしまい依存してしまいます。
④一切の音を遮断し自分の世界に入り込める
パチンコ店の店内では大きな音楽が流れており、全ての台からも大音量の音が出ているので、一切の音が遮断されています。
隣の人や電話で会話するのが困難なほど、周りの環境音を聞くことができないため、自分の世界に入り込めるという無意識下におけるストレス解消も、一つの要因と言われています。
まとめ
パチンコは違法か合法化という議論は長年繰り広げられていますが、現時点でもパチンコは日本の法律で合法と認められています。
これから日本にカジノが建設されるにあたり、おそらくパチンコ店の運営に対する新しい法律が整備される可能性もあります。
カジノをやるもよし、パチンコをするもよし、適度なお金の使い方を心がけて楽しみましょう。